名書体Futuraの決定版、Futura Now登場

現代の高度なデザインニーズを満たす豊富なバリエーション。バリアブルフォントとして、表現の可能性は無限大です。

Futura Nowは、Paul Rennerによる幾何学的サンセリフ書体の名作、Futuraをオリジナルに忠実に改刻し、現代のデザインニーズに合わせてファミリーを大幅に拡張した、まさにFuturaの決定版といえるものです。

Condensed、Headline、Textのウェイトを含む102のスタイルで構成され、対応言語もさらに幅広くなっています。また、これまであまり知られていなかったDisplayとScriptもFutura Nowでは復活しています。

誕生から90年、Futuraは変わらぬ人気を誇ってきました。ファッション雑誌や有名なレコードアルバム、映画、計器パネル、果ては1969年のアポロ月面着陸で記念に置かれた銘板まで、実にさまざまな場面で使われてきました。何世代にもわたり、駆け出しのグラフィックデザイナーたちは、Futuraを通して文字の使い方を学んできました。古典的な骨格と幾何学体を巧みに組み合わせて生まれた温かみとシンプルさは、時代を超越し、現代のブランドからも受け入れられています。Futuraは幾何学体サンセリフの決定版といっても過言ではなく、書体の絶対的なアイコンとしてその存在感を放っています。

しかし、時代の流れや組版技術の急速な変化は、Futuraにいつも優しかったわけではありません。Futuraは多くのデジタル版が世に出たものの、必ずしもオリジナルに忠実なものではありませんでした。それはコピーの繰り返しで質がだんだん落ちていくのと似ています。その結果、多くのデザイナーがFuturaと思っていたものは、実際には思った以上に貧弱な、「Futuraに似た」デザインのものだったのかもしれません。

Monotypeクリエイティブ・タイプディレクター、Steve Mattesonが軌道修正したいと考えていた問題のひとつがこれでした。Futura Nowは、Paul Rennerの初期のスケッチからBauer活字鋳造所で作られた金属活字、発売時の美しい見本帳まで、Futuraの全ファミリーを収集、整理し、作り直したものです。綿密な研究、計画、制作のたまものながら、その完成品は歴史的復刻をはるかに超える仕上がりとなりました。

Mattesonは次のように言います。「時代を超越したデザインに現代性を取り入れることで、どのような利点が得られるかが課題でした。私たちはオリジナルの特性をさらに引き出しながら、現代の用途に合うよう機能を拡張しました」

現代の高度なデザインニーズに応えるために生まれたのがFutura Nowです。これまでのデジタル版の問題であった一貫性のないスペーシングを改善したほか、ウェイトと名称も見直し、極太はExtra Bold、極細はThinというように、名前から連想しやすくなっています。Futura Nowでは、他のバージョンに見られるオブリーク(文字を機械的に傾けたため、形が歪んでいる)ではなく、きちんとデザインされたイタリックが復活しています。Futura Nowのイタリックはオリジナルに忠実で、幾何学的なリズムも保たれています。

今回のリリースでは、太さや幅が自由に調整できるバリアブルフォントなど、最先端の技術が取り入れられているほか、ギリシャ文字やキリル文字など、ラテン系以外の文字にも広く対応しています。

Futura Nowでは、Rennerのオリジナルデザインから派生したFutura Now DisplayとFutura Now Scriptという、あまり知られていないスタイルも復活しています。幾何学的な長方形のDisplayは、メインのFuturaファミリーと印象的なコントラストをなしています。Edwin Shaar デザインのScriptは、均一の太さを持った手書き風の文字で、Futuraのきっちりとした幾何学的な字形に対し、柔らかな雰囲気をつくりだしています。

MonotypeのFutura Nowデザインチームは、Bauer社の見本帳を参考に、字形、プロポーション、スペーシングを綿密に調べ、長年のデジタル化で失われたディテールを発見していきました。Avant Gardeのような現代的な幾何学的サンセリフ体では、大文字に対して小文字が大きくなり、Futuraのプロポーションの優雅さが失われてしまいました。また写植版のFuturaは、見出し用にスペーシングを詰め気味にしてあったため、本文で組むとほとんど読めなくなっていました。

Futura Nowのデザインチームを率いたMattesonにとって、今回のプロジェクトはFuturaという書体の真価を多くのデザイナーに知ってもらう、絶好の機会になります。彼らが使ってきた、この30年の間に出たデジタル書体とは一線を画す、本当の本物のFuturaです。それだけではありません。Mattesonは、Futura Nowが幾何学的サンセリフ体に待ち望まれていた人間味をもたらしてくれると考えています。

Mattesonはこう語ります。「有機的な雰囲気に合う温かみがあります。緑豊かな木の横に置いても、ステンレス製のテーブルの横に置いても、どちらにもなじみます。極めて明快な幾何学的形状と人間的な温かみの境界を巧みに行き来しているからです。現代の幾何学的なデザインの多くは、視覚的・人間工学的な配慮もなく、まるでコンパスと定規で描かれたように見えます。

「書体とコミュニケーションにおける人間らしさとは何か、それを考えることが大事です。特に今の時代においては」Mattesonはこう付け加えました。

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