フォントを入手するための2つの方法:オンライン vs オフライン.

速く進みたければ一人で、遠くへ進みたければ二人で。このガイドは、あなたの会社のブランディングの旅に同行し、フォントライセンス取得に関してどのような道を歩むべきかを決定する際に、あなたをサポートするように設計されています。
最初の選択肢は、オンラインでフォントライセンスを購入する方法です。これには、最も利用されている理由があります。それは、速さです!標準的な条件であれば、わずか数回のクリックで、フォントライセンスを購入するプロセスを迅速に進めることができます。2番目の選択肢である、フォントファウンダリとの対話を通じてオフラインでフォントを購入する方法は、より時間がかかるように思えます。でも本当にそうでしょうか? 地元のガイドに道案内を頼むように、この方法では最初の選択肢と同じ標準的なオプションが含まれているうえに、オンライン購入では得られない保護とより高い柔軟性が提供されます。ここでは、これら二つの選択肢を明確に比較し、フォントライセンス取得の計画をより鮮明にイメージし、ブランド戦略上の予期せぬトラブルを回避できるようにしましょう。
ルート1:オンラインでフォントライセンスを都度購入する
多くのクリエイターは、キャリアの中である時点で、一度はこの方法を経験しています。これは都度購入型の方法として知られることもあり、フォントをオンラインで見つけ、自分の現在のニーズに合っていればライセンスを購入し、フォントファウンダリのWebサイトからファイルをダウンロードし、望むプロジェクトにフォントを組み込みます。フォントがすぐに必要な場合には非常に便利ですが、いくつかの注意点があります。
リスク1:フォントのEULA(エンドユーザーライセンス契約)を読まないこと
インスピレーションに基づいて決断するアーティストにとって、この方法は自由に感じられるかもしれませんが、予期せぬ落とし穴に注意を払う必要があります。オンラインでフォントを都度購入する場合、フォントのエンドユーザーライセンス契約(EULA)を読み、許諾内容が使用目的に合っているか確認することが求められます。
対策:フォントを購入する前にライセンスを読む重要性について解説した資料(このガイド、用語集、EULAの確認方法を説明した動画など)を探しましょう。それらをプロダクトチームやマーケティングチームと共有することも忘れずに。
すべてのフォントはソフトウェアであり、ライセンス契約を通じて著作権保護を受けています。有料でも無料でも、フォントを取得することは、組織を代表してライセンス契約を受け入れることを意味します。ここで疑問が生じます:個々の従業員が独自にこれらの決定を行うべきなのでしょうか?
リスク2:法務部門との連携不足
これが次の危険性、つまり法務部門への確認を怠ることにつながります!フォントはデザイナーの領域と見なされることが多いですが、多くの組織では、会社を代表して契約を締結する際には、法務の確認が必要とされています。オンラインでフォントライセンスを都度購入すると、これらの重要なデジタル資産を会社の利用目的に適合しない形でライセンス取得してしまい、後で再交渉が必要になる可能性があります。そして、チームが頻繁にフォントライセンスを購入している場合、その問題は深刻な法務リスクに発展する可能性があります。
対策:組織の規模を考慮してください。法務部門は、オンライン購入による「条件交渉が不可能な標準契約」に対するリスクを、「カスタム契約を伴うオフライン購入」の利点と比較して評価します。組織が大きいほど、法務部門は標準化された契約を避ける傾向にあります。
法務部門がEULA(エンドユーザーライセンス契約)を承認する主な利点は、デザイナーがデジタル資産を合法的に使用しているという安心感を得られることです。
リスク3:フォントライセンスの管理不備
都度購入型の方法では、潜在的な危険性を考慮する必要があります。プロジェクトごとにフォントライセンスが増え、チーム間でデジタル資産を共有するプロセスが複雑化し、一貫した運用を維持することがますます困難になります。旅行で荷物を詰めすぎるように、増えすぎたEULAの管理は、ブランドの旅路であなたを重く圧迫する不安の源へと変わってしまうかもしれません。
対策:フォントの使用範囲が複雑であればあるほど、異なるチームが必要なフォントを見つけたり、ライセンスを正確に把握したりするための基盤が必要になる可能性が高くなります。社内トレーニングから監査まで、この道は多くの内省的な運用体制の整備を必要とします。
ルート2:オフラインでカスタム契約のフォントライセンスを購入する
ブランドのビジュアルアイデンティティを形成する際、デザイナーは万華鏡のようにクリエイティブな決断を下す必要がありますが、こうした基本的なデジタル資産に関する管理上の決断は軽視されがちです。プロジェクトが始まる前に、短絡的に都度購入へ走ってしまい、ライセンス管理の課題によって方針転換を余儀なくされる——そんな状況は決して珍しくありません。幸いなことに、もっと戦略的で先見性のある方法があります。
対策:信頼できるフォントファウンダリに連絡を取り、カスタム契約について問い合わせましょう。各フォントファウンダリは、カスタマイズが可能な独自のパッケージを提供しています。Monotypeでは、中規模から大規模の組織向けにBespoke Agreement(個別契約)を提供しており、外部パートナーとの共有に対応するCompany Desktop Licenseなどの拡張ライセンスや、オンラインバンドルよりも多くのフォントを柔軟に扱える契約が可能になります。既存のライセンスで対応しきれなくなっている兆候を見つける方法については、こちらをご覧ください。
Monotypeのようなフォントファウンダリにカスタム契約を依頼するメリットは明らかです。フォントの使用許諾範囲が組織のニーズに適合し、契約によって安全性と予測可能性が得られます。さらに、すべてのフォントライセンスをカバーする単一のEULAに統一できるという副次的なメリットもあります。現在および近い将来におけるフォントのニーズを見据えて、アクセスしやすく包括的なソリューションにまとめることで、クリエイティブチームや法務部門の管理上のプレッシャーを大幅に取り除くことができます。
都度購入と比較した場合の個別契約の主な利点の1つは、自動更新機能です。ライセンスの期限切れを心配することなく、代替フォントやアップグレードの提供が含まれているため、新たにフォントを購入をし直す必要もありません。
対策:ブランドの目標に長期的なビジュアルアイデンティティを含めるかどうかを明確にします。Monotypeのようなフォントファウンダリと連携することで、ブランディングの旅に何を求めるかについての対話が始まり、そこに到達するためのオーダーメイドのロードマップが作成されます。フォントファウンダリは、フォントライセンスに関する専門知識を備えているため、長期的にフォントを使用する際に発生する障害に備える理想的なパートナーです。
オンラインでの都度購入は、最初はより速くシンプルに見えますが、オフラインでのカスタム契約方がより柔軟で、より安心感を提供し、クリエイティブ業務を管理上の負担から解放できることは明らかです。長期的なブランド戦略を持つ中規模から大規模の企業にとって、信頼できるフォントファウンダリと協力してカスタム契約を結ぶことが、主な選択肢となっているのも納得できるはずです。
Monotypeとのオフラインでの契約に移行する準備が整いましたら、[email protected] までご連絡ください。貴社のブランディングの取り組みが崩れることのないよう、シンプルなEULAでフォントライセンス契約の負担を軽減いたします。