時代の変化とともにリブランドを選択した、ナショナルポートレートギャラリーのためのカスタム書体

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Monotypeは、歴史あるナショナルポートレートギャラリーのためのクラシックと現代のスタイルの見事なバランスを保ったNPG Serifを開発しました。

EDIT 共同創設者 クリエイティブディレクター カーレン ヒューズ(Karen Hughes)

Monotypeは、ロンドンで最も期待されたリブランドの1つである、改装されたナショナルポートレートギャラリーのパートナーシップにEDIT の紹介のもと参加しました。このギャラリーは世界で最も象徴的で革新的な肖像画のいくつかを収蔵しています。改修作業は2020年に始まり、EDITの仲間たちはブランドを再構築し、パートナーであるBoardroom Consultingと共に変革的な戦略開発の依頼を受けました。

書体、タイポグラフィ、およびレタリングは、ブランディングプロジェクトの基盤です。イラストレーター兼レタリングアーティストのピーター・ホリッジ(Peter Horridge)と密に協力しながら、EDITはナショナルポートレートギャラリーの膨大で壮大、多様なコレクションを中心に据える新しいモノグラムと重なったロゴタイプシステムを開発しました。
ロゴをデザインするプロセスの初期段階は、タイポグラフィの研究と実験に時間を費やしました。これは、ブランドの声と個性を文字の形に具現化するためのプロセスです。ブランド戦略とアイデンティティが形成されるにつれて、Monotypeはフォントの発見プロセスをサポートし、ブランドのニーズに応えるためのクリエイティブな解決策を探りました。

アーカイブへの探求

由緒のあるクリエティブな機関であるナショナルポートレートギャラリーにはこのプロジェクトに役立つアーカイブが多く存在しました。EDITとナショナルポートレートギャラリーは観客調査の実施と美術館アーカイブの調査によって美術館の過去のアイデンティティを含む豊富な資料が提供されました。

Monotypeのエグゼクティブ・クリエイティブディレクターであるトム・フォーリー(Tom Foley)は、数え切れないほどの印刷物に没頭し、ポスターからパンフレット、さらには美術館の建築的な改装中に回収された石のモザイクまでからインスピレーションを引き出しました。「NPGのブランドアーカイブから豊富な参照資料にアクセスできることは、贈り物であり、過去からの挑戦状のようにも思えました」とトム・フォーリーは述べています。

NPGのブランドは年月を経て様々な表現をしてきましたし、最適な参照資料を見つけるのには時間がかかりました。どんな書体デザイナーであっても、数十年前のギャラリーのアーカイブから取捨選択する時間は惜しまなかったでしょう。

Monotype エグゼクティブ・クリエイティブディレクター トム・フォーリー

現代のクラシック

プロジェクトの初期段階で明らかになったのは、このブランドが歴史の重みを感じさせる書体を求めていることでした。それは、モザイクの中の文字と同様に、アール・ヌーヴォーに触発されたものを示唆していました。プロジェクトのブリーフを手に入れたトム・フォーリーは、アーカイブから一部を選び、素早くスケッチを開始しました。これらの手書きのアイデアから、ブランドの遺産研究の異なる側面からインスピレーションを得た5つのデザイン方向が導かれました。

環境はデザインを形作る

書体は孤立して存在するのではなく、さまざまな要素が加わりブラントのイメージとして発信されていきます。MonotypeとEDITは密に協力し、更新が行われるたびに、迅速に書体のアイデアを新しいブランドシステムに配置し、それが画像、ロックアップ、ロゴタイプとどのように機能するかを把握しました。そして、この書体があらゆる対照や色の異なる画像に対して際立つ必要があることが明らかになりました。これは多くのコーポレートフォントのデザインを決めることになりました。

テスト、テスト、テスト… そしてテスト

コンセプトの選択と到達は簡単です。書体デザインは芸術または工芸品です。アイデアや方向性を定義することは、ブラッシュアップの作業プロセスの一部であり、その後もさらなる工程が続きます。私たちは文字の形を厳格な基準に基づいて制作するプロフェッショナルであると自負しています。

EDITはまた、ブランドシステム内で書体をテストしており、ギャラリーの看板を担当するデザインエージェンシーも大きなスケールで書体をテストし、最適な結果となるよう注力しました。これらのすべてのテストは貴重なフィードバックを提供し、そのすべてが洗練プロセスに影響を与えました。

デザインにおいては、焦点を絞り込み、控えめなアプローチを取ります

NPGセリフは、1つのディスプレイ用と2つのテキスト用の合計3つのウェイトから成る小さなファミリーで構成されており、ギャラリーの物理的およびデジタルプラットフォームで最適な動作をするように最適化されたシンプルで堅牢なデザインです。

2023年6月22日、ナショナルポートレートギャラリーはグランドリニューアルを果たし、改装されたギャラリー、新しいアイデンティティ、そしてカスタムのタイプフェイスを訪れた来場者に披露しました。

「美しさ、持続性、柔軟性を具現化するビジュアルアイデンティティを創り出すことにフォーカスしました。ナショナルポートレートギャラリーの大切な歴史的ある作品とその現代のコレクション、展示プログラムを祝福するものです」とEDITのクリエイティブディレクター、カレン・ヒューズ(Karen Hughes)は述べています。「これを達成するために、私たちはまた、ブランドの遺産を保持しつつ、現代の世界で機能すブランドのためのコーポレートフォントが必要でした。Monotypeが制作したNPG Serifは、クラシックと現代のスタイルの見事なバランスを保ち、新鮮な印象を与えながらも、ナショナルポートレートギャラリーの豊かな歴史の視覚的なディテールに根ざしたデザインとなっています。」


 

Credits

Freddie Mercury (detail) by Neal Preston, 1986, Photo by Neal Preston © Queen Productions Ltd

Mo Farah, 2012 by Kate Peters

Maisie Williams (detail) by Miles Aldridge, 2017 © Miles Aldridge

Gluck (detail) by Gluck, 1942

L.S Lowry by L.S Lowry, 1938 © Rothschild Trust Company Inc; on loan to the National Portrait Gallery, London

Samuel Johnson by Sir Joshua Reynolds, circa 1756

Elton John (‘On the throne’) by Suzi Malin (1978) © Suzi Malin

Ira Aldridge after James Northcote (circa 1826) Private Collection; on loan to the National Portrait Gallery, London

All other images © National Portrait Gallery, London unless otherwise stated.


Monotypeでは、企業が選ぶ書体についての課題や問題点を一緒に解決させていただくお手伝いをしています。まずはお気軽に相談ください。無料相談会も実施しています。 

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時代の変化に合わせリブランドを選択した、 ナショナルポートレートギャラリーのためのカスタム書体
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