たづがね角ゴシック Info

Tazugane info

たづがね角ゴシック Infoは、ヨコ組みに特化した仮名を備えています。たづがね角ゴシックの漢字・欧文部分はそのままに、ヨコ方向に組まれたテキストの安定感を考えて整理されたデザインは、情報を端的に伝える場面で力を発揮します。

「見やすく読みやすく」、その別の形

特にカタカナ部分は落ち着いた印象と水平のラインを意識したつくりで、製品名や外来語などカタカナが多く使われる昨今の環境になじむデザインです。たづがね角ゴシックの設計思想は引き継ぎつつ、より機能的な側面を強調して設計された結果、たづがね角ゴシックに比べてフトコロがやや大きめでシンプルな字形となっています。濁点部分に関しては水平・垂直方向の線のみで整理されており、かっちりとした機能的な印象を演出します。

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サイン、書籍、WEBなど、現在のメディアに対応し、見出し用、本文用それぞれの用途を考えて設計。他の欧文書体とも組み合わせ自由なウェイトバリエーションを用意しています。タブレット端末などのモバイルデバイス、コンピューターディスプレイ、車載用ディスプレイ、デジタルサイネージなどでの用途を想定し、より簡潔で幾何学的な形に仕上がっています。

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誰でも使いやすく。

読みやすさで定評のあるNeue Frutigerを英数字に採用し、英数字のサイズ・位置を、あらかじめ日本語にあわせて最適化しました。
誰でもキレイに詰め組みできるように豊富なペアカーニングが設計されています。

 

今までの仮名書体はヨコ組をした際に字間にバラツキが起きやすく、それを解決したいと思いました。今のモニター・ディスプレイや情報システムはヨコ組での表示が基本です。そこで、『たづがね角ゴシック』の設計思想を引き継ぎながらも、デジタル環境でブランドのメッセージがより明瞭に伝わる『たづがね 角ゴシック Info』を開発しました

10ウェイトで自在に。

「たづがね 角ゴシック Info」は「たづがね角ゴシック」と同じく10ウェイトで展開し、今回新たにデザインされた仮名のほか、「たづがね角ゴシック」の漢字と、和文に合わせて調整されたNeue Frutigerも搭載しています。和欧混植もスムーズで、デジタル・非デジタル環境を問わず、ブランディングに最適な書体です。

欧文書体との組み合わせ
「たづがね 角ゴシック Info」はNeue Frutigerのほか、DIN® NextFF Meta®Univers® NextNeue Helvetica®Helvetica® Nowなどとも相性のよい書体です。

フォント名の由来:タンチョウに代表される鶴は、古くから東アジアにおいてその気品ある佇まいや優雅に飛ぶ姿から瑞鳥とされ、文学や芸術品のモチーフとして多用されて親しまれてきました。日本では「鶴は千年、亀は万年」と言われるように長寿の象徴とされています。鶴は『万葉集』の歌にもよく詠まれており、【たづがね】という言葉は、この【鶴】を意味します。鶴の長寿にあやかり、末永く使われていくことを祈願して『たづがね角ゴシック』と名付けました。

現代のデザイナーのニーズに応えるために生まれたたづがね角ゴシックは、ゴシック体のDNAだけでなくその品位も受け継いでいます。

たづがね角ゴシックInfoを購入する

ご購入は、簡単なオンライン決済ができるMyFontsから入手できます。どのライセンスを購入したらよいかご不明は場合は、お気軽にお問い合わせください。営業より企業に最適なライセンスをご提案いたします。

このほか、Monotypeフォントの検索、管理、共有、実装が容易にできる法人向けクラウドフォントサービス「Monotype Fonts」でも「たづがね 角ゴシック Info」をご利用いただけます。

たづがね角ゴシックのウェブ見本帳もご覧ください。MyFontsからご購入もできます。

The Studio team.

小林章

Akira Kobayashi

欧文書体の国際コンペティションで2度のグランプリを獲得して 2001 年よりドイツ在住。有名な書体デザイナーであるヘルマン・ツァップ氏やアドリアン・フルティガー氏との共同での書体開発のほか、Monotype日本デザインチームが開発して2017年に発表された同社初の日本語書体「たづがね角ゴシック」のディレクションを担当した。欧米、アジアを中心に講演やワークショップを行うほか、世界的なコンテストの審査員も務める。2022年にType Directors ClubのTDCメダルを受賞。