Domino’s Pizza(ドミノ・ピザ)のための、組み合わせ自由自在なモジュール式マルチレイヤーフォントを開発

MonotypeのデザイナーTerrance Weinzierlは、モジュール式のマルチレイヤーフォントであるPizza Press書体で、ドミノ・ピザにモダンなアメリカーナテイストを届けました。

この書体はドミノ・ピザを担当していたアメリカの広告代理店Crispin Porter + Bogusky社の要請に応えて作成されました。

書体デザイナーのWeinzierlは、すでに使用されていたTrade Gothic®と一緒に使用した際に、コンテンポラリーな印象を作り出すことができる書体の作成を依頼されました。Weinzierlは、既存のロゴやデザインを分解してフォントにそれらを反映しさまざまなパターンで組み合わせることができる一連のモジュールフォントを作成することで、これまでベクター化や細かい調整を必要としていたタイポグラフィの作成にかかる負荷を軽減させ、デザイナー、さらには一般の人にもこのフォントを利用できるようにしました。

 

 

新しく開発されたPizza Press書体は、既存のTrade Gothic®書体のルーツである19世紀のオリジナルモデルに基づいて開発されています。開発するにあたって、Weinzierlは細かいディテールが施された金属活字時代の試料を研究し、細密な線状のストライプが過去にどのように作られたかを研究しました。Gill Sans® Shadowフォントも技術面で参考にしています。

「シャドウのデザインには、各文字への微細な調整が必要でした」

この新書体は、シャドウのウェイトの各文字の中でのストライプの角度と間隔が、手作業で調整されています。その他、字形がインラインウェイトを保持できるようにGから突起を取り除くといった細かい配慮もなされています。

また、このデザインでは、スクリーンで表示すると背景色が透けるように、アウトラインウェイトとシャドウのウェイトとがわずかに重なる部分へ組み込みのインキトラップを施しています。Weinzierlは、幅広いサイズと印刷環境で機能するように、レギュラーやディスプレイといった、アンティークなストライプウェイトに視覚的な微調整を行ったバリエーションも作成しました。

 

「非常に時間と労力を必要としていたプロセス、つまり、アウトライン化されたベクターアートを手作業でレイアウトにコピー&ペーストする作業が、文字通りキーボードで入力するだけのごく簡単な作業に変わったのです!」

Crispin Porter + Bogusky社がMonotypeとのコラボレーションに踏み切ったのは、非常に高いレベルでの理解とディテールへのこだわりでした。同社のデジタルアセットマネージャー、Jake Harvey氏は次のように語っています。

「CP+Bでは、書体デザインにおける長年の経験を誇るMonotypeであれば、この『繊細さ』を十二分に理解し、最終製品でもオリジナルデザインの特徴と精神を活かしてくれるだろうという確信がありました」 

また、この書体はデザイナーの制作時間の短縮も実現しました。Harveyの言葉を借りると、

「非常に時間と労力を必要としていたプロセス、つまり、アウトライン化されたベクターアートを手作業でレイアウトにコピー&ペーストする作業が、文字通りキーボードで入力するだけのごく簡単な作業に変わったのです」

この書体は、すでにパッケージ、看板、テレビコマーシャルで使用されており、今後もドミノ・ピザブランドのあらゆる環境で利用されていく予定です。また、Pizza Pressは、2014年にTDCの書体デザインエクセレンス認証を受賞しました。

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