Terry Junior™
Terrance Weinzierl作の書体、Terry Juniorを一言で表現するなら、「完璧なまでの不完全さ」です。スケッチ時の筆跡が残る字形からは、手書きの技が感じられます。新しいフォントを5日間で完成させるプロジェクト「Monotypeフォントマラソン」でデジタル化した書体に、インラインスタイルと筆書きの不規則な線を再現した異体字を加え、Terry Juniorが完成しました。
Neue Plak™
1928年にデザインされたPlakは、書体界では埋もれた宝石ともいえる存在でした。Futuraの作者であるPaul Rennerが手がけたにもかかわらず、Futuraのような人気書体にはならず、待ち望まれていたデジタル化も何十年も行われませんでした。今回Plakのデジタル化にあたって、MonotypeデザイナーのLinda Hintzと大曲都市は現存する3つのウェイトに注目、オリジナルの木活字を細部にわたって研究し、豊富なスタイルを持つNeue Plakファミリーが完成しました。
Hope Sans™
サンセリフ書体ファミリー、Hope Sans™は、1950年代から60年代のレタリングの軽快なスタイルと、楽しげな1970年代のBookman書体のスワッシュ文字を組み合わせて誕生しました。生き生きとして魅力があり、カスタマイズ性にも優れています。基本的なサンセリフの字形は人目を引くテキストを作成できるほか、スワッシュ文字や異体字、合字のコレクションも充実しているので、注目度抜群の見出しを作るのに最適です。
Madera®
Malou VerlommeによるMaderaをご紹介――グラフィックデザイナーを念頭に置いて作成された書体です。非常に効率的で順応性の高いMaderaは、印刷物にもオンラインにも使用できます。また、そのデザインに極上の切れ味を加える、心地よくくっきりとした頂点が特徴です。
Unitext™
Jan Hendrik WeberのUnitextはブランディングのニーズを考えて作られた書体です。明快ですっきりとした姿は、印刷物にも画面にも使えます。デザイナー自身が「ネオ・グロテスク」と形容する、ヒューマニストとグロテスクが融合したスタイルです。特徴は狭いスペーシングですが、広いカウンターと斜めの先端のおかげで読みやすくなっています。
Albertus® Nova
Albertus Nova書体で、大曲都市は、それまで存在していたデジタル版には入っていなかった、Berthold Wolpeがデザインした多くの大文字の異体字を復活させました。例えば、大文字のM、W、J、E、R、Qなどです。大曲は、Thin、Light、Regular、Bold、Blackの5つのウェイトをデザインしたほか、ギリシャ文字やキリル文字もデザインしました。
Wolpe Pegasus™
元々Berthold WolpeによってデザインされたPegasus書体には、驚くべき注目点がたくさんあります。EとFには特大サイズのセリフがあり、AとHのクロス・バーの太さはかなり違います。Kとgは多少不安定感が感じられ、そのgは尖った部分があるループが特徴です。Monotypeの書体デザイナーの大曲都市がこの書体を細かく調べてみたところ、大文字のセリフはどれも形が異なっていることが分かりました。
Wolpe Fanfare™
Berthold Wolpe 作のFanfareはもともとFanfare Pressのためにデザインされた書体で、他の書体に比べて限られたスペースに情報を多く収めることができます。書籍や映画のタイトルはもちろん、ブランディングにも向いています。同じくWolpe のAlbertusが古典的で真面目、堂々とした雰囲気なのに対し、Fanfareはモダン、軽快で遊び心が感じられます。