デザイナーがフォントライブラリについて知っておくべきこと.

ブランドを表現するフォントを選ぶのは、ときに困難な作業です。特に、ステークホルダーと顧客、それぞれのニーズのバランスを取ろうとしているときはなおさらです。なにしろ、選んだフォントは、人々があなたのブランドを見るときに最初に目にするものの一つなのです。
ブランドを表現するフォントを選ぶのは、ときに困難な作業です。特に、ステークホルダーと顧客、それぞれのニーズのバランスを取ろうとしているときはなおさらです。なにしろ、選んだフォントは、人々があなたのブランドを見るときに最初に目にするものの一つなのです。フォント ライブラリを選択するときに注目すべき主なポイントはこちらです。
プロジェクトに特定のタイプファウンダリを念頭に置いていない限り、フォントライブラリから探し始めることになるでしょう。なぜでしょうか? フォントライブラリは通常、何千ものフォントを提供しており、マーケットプレイス、フリーフォントのリポジトリ、サブスクリプションサービスなど、さまざまな形態が存在するからです。
あなたのプロジェクトの成否は、あなたがどのように検索を始めるかによって大きく左右されます。ここでは、フォントプロバイダーを選ぶ際に注目すべきポイントを紹介します。
よくデザインされたフォントライブラリとは……
フォントプロバイダーを選ぶ際には、デスクトップ、モバイル、印刷など、どの媒体向けのデザインであっても、自分のニーズに合ったものを選ぶことが多おせちです。
ここでは、フォントを選ぶ際に注目すべき主な特徴を紹介します。
互換性.
ブランディングは本質的に部門横断的な活動であるため、フォントが複数のデバイスで互換性があることが重要です。たとえばウェブサイト用のコピーを作成する場合、画面サイズや解像度が小さいモバイルデバイスでも同じように、フォントが正しく表示されることを確認する必要があります。
今日のグローバル市場では、多言語で使えるフォントを選ぶことも大切です。選択するフォントが、異なる言語で必要とされる文字をエラーなくサポートしているかを確認してください。フォントが多言語対応を前提に設計されていない場合、不具合や誤ったグリフが表示される可能性があります。フォントの互換性が原因で潜在的な顧客を逃がしてしまうことは避けたいところです。すべてのオーディエンスに対応できる信頼性の高いフォントライブラリを選択することが極めて重要です。
共有可能.
フォントのもう一つの重要な側面は、共有可能であることです。チーム全員がフォントへのアクセス権を持たせたいと考えていますか?もしそうなら、フォントを各マシンにダウンロードしますか?それともクラウドベースのフォント管理プラットフォームを使用しますか?チームに必要な共有レベルを決めたら、それに対応したダウンロードオプションを備えたフォントライブラリを選びましょう。もし利用しているフォントライブラリが同時にに1人のユーザーしかフォントの閲覧やダウンロードができない仕様であれば、リソース配分や生産性に大きな影響を与える可能性があります。
高品質.
当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、実のところ、フォントの品質には差があります。特に画面上での読みやすさに関しては、そのさが顕著に現れます。たとえば、最近スマートフォンでアプリを最後に読んだときのことを思い出してみてください。テキストは読みやすかったですかフォントの太さがもう少しあればよかったと思いますか?文字間のスペースは十分でしたか?こうした細かなディテールはすべて、顧客が読み続けたいと思うかどうかに直結します。もし文字が読みにくければ、顧客はトップページをスクロールする前に、あなたのウェブサイトやアプリを閉じてしまうかもしれません。
すべてのフォントライブラリにはさまざまなフォントが含まれていますが、優れた設計のフォントライブラリでは、さまざまなデバイスでフォントが読みやすくなるよう、複数のウェイトやスタイルのオプションが用意されています。また、テキストのレンダリングやタイポグラフィ機能は、特定のメディアサイズでは正しく機能しない可能性があるので、注意が必要です。ユーザビリティにおいて最も重要なのは、デザインの精度です。たとえば、モバイル端末の小さな画面から巨大な屋外広告まで、異なるメディア間でフォントが正確に表示されないことがあります。その多くは、オプティカルサイズが正しく設計されていないことによるものです (これは高品質な書体デザインの一例にすぎません)。フォントの字形状や文字間のスペースが、サイズによって読みやすさに影響する場合、顧客がメッセージを正しく理解できないリスクが高まります。技術的な観点からも、使用するフォントがサイト上で適切に動作するかを確認する必要があります。幸いなことに、高品質のフォントライブラリには、あらゆる状況でタイポグラフィが鮮明に見えるよう、こうした多様な条件を考慮して設計されたフォントが含まれています。
検索性.
自分に合ったフォントを見つけられることは重要です。インターネット上で何時間もかけて探すのではなく、優れたデザインのフォントライブラリには検索機能が備わっており、検索を絞り込むことで、必要なタイポグラフィ上の特性と直感的なキーワードを持ったフォントを見つけることができます。
フォントを複数の場所から入手している場合、コレクション全体を検索するのは困難です。しかし、検索機能を備えた単一のフォントポータルがあれば、検索対象を簡単に絞り込むことができます。優れたデザインのフォントライブラリでは、ムード、合字、カーニング、さらにはお気に入りのファウンダリなど、さまざまなフィルタで検索可能です。既存のフォントライブラリや自分でインポートしたフォントも含めた、全体のタイポグラフィ上の特性をスキャンできるものもあり、何百もの書体を手作業で探す手間を省くことができます。この検索機能は、ブランドがグローバル展開を進めている場合に特に有用です。たとえば、追加の言語やグリフをサポートするフォントを探す必要がある場合、検索可能なフォントポータルなら、言語別にフィルタリングして素早く見つけることができます。
オールアクセス.
フォントライブラリを使用する大きなメリットは、必要なフォントがすべて1か所に揃っていることです。個々のサイトからフォントをダウンロードするのではなく、単一のフォントライブラリを使用することで、時間とコストを節約できます。フォントライブラリは、ケースバイケースで検索する代わりに、複数のフォントをワンストップでダウンロードできるという利点があります。
頻繁にフォントを探す必要がある場合、オールアクセスのフォントライブラリは特に便利です。季節ごとのプロジェクトに取り組んでいる場合や、特定のクライアント向けのプレゼンテーションを作成している場合を想像してみてください。自分の理解を示すために、そのクライアント独自の価値観を体現するフォントを選びたいと思うでしょう。フォントライブラリは、ブランドボイスを活用し、クリエイティブなビジョンにマッチするフォントを簡単に見つける方法です。
適切なライセンス.
完璧なフォントを選ぶ最終段階に進む前に、そのフォントが商用利用に適しているかどうかを確認する必要があります。なぜこれが重要なのでしょうか? すべてのフォントファイルは、知的財産保護の対象となる独立したソフトウェアです。つまり、使用するフォントはすべて、公共利用のライセンスを取得する必要があります。
他に何が必要でしょうか? フォントを使用する環境ごとに、個別のフォントライセンスが必要です。つまり、印刷物や静止画像形式の場合はデスクトップライセンス、メールやウェブサイトで使用する場合はウェブフォントライセンス、スマートフォン/タブレットアプリの場合はモバイルアプリライセンスなど、用途ごとに適したライセンスが求められます。信頼できるフォントライブラリからフォントを選択すれば、使用するすべてのフォントが適切にライセンスされていることが保証され、将来的に法的な問題に直面する可能性を低く抑えることができます。
インスピレーションの源.
もう一つのメリットは?ブランドのトーンを決める際に、デザイン性に優れたフォントライブラリはインスピレーションの源となることです。フォントライブラリによっては、Monotype Fonts のように、経験豊富なチームが厳選したフォントが揃っている場合もあります。
ブランドのトーンに合わせてフォントを探すことは、サイトの再設計やブランドの立ち上げに向けて創造力を刺激する、絶好の出発点となります。たとえば、新しいウェルネス製品を販売するためのウェブページを作成しているとしましょう。「カジュアル+クリーン」や「レトロ+丸み」といったラベルでフォントを絞り込むと、その結果として得られるフォントセレクションは、パッケージやカラーパレットの視覚化に必要なひらめきとなるかもしれません。ときには、たった一つの要素がブランドデザイン全体を感性させる鍵となることもあります。
次のステップ:一貫性のあるブランドストーリーをつくりましょう.
フォントライブラリのメリットについてはいくらでも語れますが、ここでは本題に入りましょう。適切に設計されたフォントライブラリは、あなたの業務を簡素化します。ワークフロー、チームでのコラボレーション、プロジェクト管理の効率を高め、適切なフォントライセンスの取得を確保します。
全体的に見て、適切なフォントライブラリはブランドに調和をもたらし、顧客との信頼感を築くことができます。人々は一貫性を好み、見慣れたブランドに対してより大きな信頼を寄せる傾向があります。フォントには、一貫性のあるブランドストーリーをつくり出し、印象に残る第一印象を与える力があります。だからこそ、フォント選びはこれまで以上に重要になっているのです。
もしまだ理想のフォントをお探しなら、共有・検索可能な高品質なフォントをワンストップで提供するMonotype Fontsライブラリをぜひご覧ください。