Cotford はあなたを旅へと誘います：デジタル時代のための、ソウルフルで現代的なセリフ体．

Cotford は、街と野原、湿地と山々を巡る散策のような書体です。そこには、海風の気配、石畳を歩く音のこだま、風に揺れる草のささやきといった、多様な情景が織り込まれています。

繊細でしなやかな細字は、まるで花の茎のようにしなり、伸び、対して太く力強いウェイトは、自信とヴィンテージの魅力をもって、ページや画面を堂々と支配します。Cotfordは、しなやかで予測不能、そして驚きに満ちたセリフ体です。さらに可変フォントとして、無数の視覚的ニュアンスや隠れた個性を探りながら、デザインをとことんまで掘り下げることができます。

それは、意外性であり、ひとときの逃避でもあります――デザイナーやブランドだけでなく、そのつくり手にとっても。

「 Cotfordのほとんどはロックダウン中にデザインしました」と、クリエイティブタイプディレクターのTom Foleyは語ります。「それは私にとって一種の手段であり、周囲で起きている出来事への不安を、何か生産的なものへと変換する手助けとなりました。そういう意味で、これはとても個人的なプロジェクトなのです」。

 Cotfordは、多くの人々が昨年のロックダウンの最盛期に抱いた感覚――不確実な状況のなかで、馴染みのある心地よさや、ささやかな温もりを求める気持ち――を反映しています。そうした気分に呼応するように、ブランドやデザイナーたちは、人との距離を越えてつながる手段として、表情豊かでしばしばノスタルジックな書体に目を向けるようになり、人文主義的あるいは幾何学的なサンセリフ書体への依存から転換しつつあります。

これらのスタイルは、美しさ、多様性、読みやすさのバランスに優れ、20年以上にわたってブランドデザインの主流を担ってきました。しかし、デジタルブランディングがテクノロジーの進歩とともに成熟する中で、企業は従来のモデルから離れ、より独自性があり、人間味や個性を感じさせ、なおかつ多用途に使えるブランドアイデンティティを築こうとしています。Cotfordは、まさにこの時代のための書体です。

Foleyがスケッチからスクリーンへと本格的に移行したとき、彼は現代のデザイナーが求める汎用性と堅牢性をすべて備えた、魂のこもった現代的なセリフ体のデザインに取り組みました。彼は、あらゆる光学サイズにわたって曲線のひとつひとつに細心の注意を払い、すべてのスタイルにクリーンでエレガントな印象をもたらしました。デザイナーやブランドは、極小サイズから巨大なビルボードまで、この書体の完成度がしっかりと保たれていること信頼を寄せることができます。

バリアブルフォントは、Foleyの構想を最も高い完成度で具現化したものであり、デジタル時代に求められる幅広いタイポグラフィ表現と、優れたパフォーマンス効率を両立しています。この拡張された覚表現のスペクトルによって、デザイナーはプロジェクトに最適なウェイト、コントラスト、光学サイズを見つけるまで、書体を自由に探求、・調整することができます。一方で、Cotfordの静的ウェイトは、3つのテキストウェイトと5つのディスプレイウェイトという伝統的な構成に準拠しており、シンプルな実装を求めるブランドにとっても理想的な選択肢となります。

 Cotford はこれらすべての要素の集大成です。形や構造、そして細部へのこだわりを称えるものであり、現代的でありながら、どこか親しみを感じさせる書体です。デジタル時代のためのポップセリフ――Cotfordは、あなたを新たな世界へと導きます。