Linotype Didot™
Didotは1783年にフランスのファルマン・ディドによってデザインされました。モダンフェイスの代名詞とも言える書体であり、しっかりとしたストロークと繊細なヘアライン、直線的なセリフが特徴です。Didotはその非常に細いヘアラインゆえに、金属活字時代には使用が限られていました。
1992年にアドリアン・フルティガーがデジタル改刻したLinotype Didotは、書籍やその他テキスト用に優れているDidotの特徴をすべて残しながらも、ディスプレイ用ではBodoniのように繊細なラインに仕上がっています。
Neo Sans®
Designer Sebastian Lester describes his Neo Sans type collection as “legible without being neutral, nuanced without being fussy, and expressive without being distracting.” Featuring rounded, square sans letterforms, the Neo Sans family is available in six weights, ranging from light to ultra, with companion italics. Its forward-looking personality makes it an excellent choice for branding projects, as well as for editorial or publication design.
Pair the Neo Sans collection with a serif design for interesting typographic contrast; for more direct continuity, consider the typeface’s sister design—the Neo Tech family also from Lester, available in six weights with matching italics.
Neue Frutiger®
オリジナルのFrutiger書体は、1970年代はじめにAdrian Frutiger率いるチームがパリのシャルルドゴール空港のサインシステムのためにデザインしたものです。同空港がオープンしてすぐ、他のサイン・システムや出版物にこの書体を使いたいと申し出る企業が続出し、1977年、Frutiger書体はLinotypeライブラリに登場しました。サイン用途にも、印刷物においての重要な書体としても、機能性と明確さに優れた典型的な書体として、Frutigerは現代の最高傑作のひとつとなりました。
Neue Frutiger®はFrutiger書体ファミリーの2009年版です。Adrian Frutigerの密接な協力を得て、小林章がデザインを再検討し、改良を加えました。
Neue Haas Unica™
Neue Haas Unica™は、1980年にHelvetica®の代替書体としてハース活字鋳造所から発売されるも、やがて姿を消した伝説の書体、Haas Unica®を復刻、ファミリー展開したものです。デジタル化されるのはこれが初となります。
Neue Helvetica®
スイスのマックス・ミーディンガーとハース活字鋳造所のプロジェクトチームの手によって誕生したHelveticaは、ステンペル社とライノタイプ社のマーケティング戦略のおかげで、世界で最も有名で人気のある書体のひとつとなりました。今やHelveticaは多くのデジタルプリンタやオペレーティングシステムにとって、なくてはならない存在です。Helveticaのもともとの字形はライノタイプ自動鋳造植字機向けに調整がされていました。Helveticaは長い年月の間に拡張され、ウェイトのバリエーションも増えましたが、互いの調和は取れていませんでした。
1983年、ステンペル社はライノタイプ社向けにHelveticaをデジタル改刻したNeue Helveticaを制作し、ファミリーに拡張しました。現在は51種類のウェイトで構成されています。
ウェイトを示すためのナンバリングシステムの参考となったのは、Universのシステムです。Helvetica Roman 55を基準に、数字の10の位は線の太さを表し(25 Ultra Lightや95 Extra Black)、1の位は字幅とスタイルを表しています(Helvetica 53 ExtendedやHelvetica 57 Condensed)。
現在、Neue Helveticaはその字形やバリエーションにおいて、新たなスタンダードとなっています。時代を感じさせず、ニュートラルであらゆるコミュニケーションの場面に使えるNeue Helveticaは、まさにサンセリフ体の代表格と言えます。
Sabon®
1960年代初め、ドイツの印刷組合がライノタイプとモノタイプの自動活字鋳植機どちらにも使える統一規格の書体をステンペル社のWalter Cunzに要請しました。これを受けてCunzはJan Tschicholdに設計を依頼、Tschichold はClaude Garamondの落ち着いた古典的なローマン体活字を参考にSabonを開発しました。Sabonはボールドや特にイタリックがライノタイプの機構的な制約を受け、スタイル間で字幅を統一する必要がありました。この結果できたのが、特徴的な幅の狭い小文字fです。Sabonという書体名はClaude Garamondのローマン体活字をフランクフルトに持ってきた活字鋳造者、Jacques Sabonの名にちなんでいます。Sabonは滑らかなテクスチャーで読みやすい本文用書体としてタイポグラファに長く愛されてきました。その大きな理由は、Tschicholdが手がけた書籍組版がいまも世界的に知られていることにあります。
Sackers Gothic™
Sackersシリーズの書体、Sackers Gothicは、米ノースカロライナ州シャーロットで凹版印刷を手がけていたGary Sackersのステーショナリーとグリーティングカード用の銅版彫刻のテンプレートがベースになっています。発売以来、Sackers Gothicは誠実に素直な気持ちを伝えたいときの書体として、ステーショナリーはもちろん、ブックカバーやポスターにも使われ、人気を得ています。雰囲気の違う見出し用書体と組み合わせることも可能です。洗練さを演出したいときにぴったりの書体です。
Slate™
優雅さと力強さを兼ね備えたサンセリフ書体、Slateファミリーは高い汎用性を誇り、その美しいデザインは、印刷物でも画面でも抜群の可読性を発揮します。受賞歴を持つ書体デザイナーRod McDonaldによるSlateは6ウェイトで構成され、最高の美と世界クラスの機能性が一体となった稀有な書体です。視認性に優れた字形は、ヒューマニストとグロテスク、それぞれの長所が生かされています。