進化するフォント環境:フォントソリューションを見直すべきタイミングとは.

普通は、「壊れていなければ直さない」ものです。しかし、それが貴重な貨物を運ぶ船、あるいは車、身体、フォントであれば、事故を防ぐためには定期的な点検が欠かせません。私たちは通常、何かがおかしいとき、明確なシグナルを受け取ります。車ならエンジン警告灯が点灯し、体の不調は痛みや違和感で気づきますが、フォントの不調は見えにくいものです。ただし、着目すべきポイントを知っていれば見逃さずに済むはずです。
ブランドの表現は常にダイナミックに変化し、それゆえに企業には独自性を打ち出すチャンスが生まれます。フォントはその中で重要な役割を果たします。以下に挙げるのは、今のフォント環境が組織の成長に追いついていないかもしれないことを示す、3つの兆候です。
1. クリエイティブチームがフォントに飽きている.
最もよく見られるサインでありながら見過ごされているのが、デザイナーの創造力が止まっている状態です。クローゼットの中を見て「着るものがない」と感じるように、デザイナーが自分のフォントライブラリを見て、クリエイティビティに支障を感じることは決して珍しくありません。というのも、フォントの選択はブランドが次の物語を描くための重要な衣装選びでもあるからです。
見直しのポイント:フォントの選択肢を増やしたいかどうか、デザイナーに尋ねてみましょう。
少し辛辣に聞こえるかもしれませんが、デザイナーがフォントを見飽きたのであれば、いずれ顧客も同じように飽きてしまいます。彼らのビジョンに投資することで、デザイナーのツールセットの幅を広げれば、新たな創造力を引き出すことができます。
2. タッチポイントが増えれば、必要なフォントも増える.
ビジネスが成長すれば、それに伴ってフォントの使用機会も増えるのは当然のことです。食卓に例えるなら、料理が増えるほど、食器の数も増えるように。同様に、より多くの製品やサービスを展開したり、新しい市場に進出するには、より多くのフォントが必要になります。チャネルごとに適したフォントを用いたり、製品同士の差別化に役立てることもできるでしょう。組織の規模が拡大するにつれて、技術的なサポート体制もその成長に見合ったものにしていくことが不可欠です。
見直しのポイント:提供しているサービスや製品の幅が広がっているかどうか、プロダクトマネージャーに尋ねてみましょう。
3. クラウド上でコンテンツを共有しているなら、デスクトップライセンスをチェック.
企業が成長するにつれ、その共有プロセスもクラウドサーバーを通じて行われることが多くなります。先ほどの食卓に例えれば、食べる人が増えれば、座席も追加が必要になりますね。これは、標準的なデスクトップライセンスでは対応しきれなくなってきていることを示す、重要なサインです。法人向けライセンスの導入を検討する時期かもしれません。
見直しのポイント:現在使用しているフォントのエンドユーザライセンス契約 (EULA)を確認し、どのような用途で許諾されているかを把握しましょう。そして、法人向けライセンスがあなたのビジネスに適しているかどうかを検討してみてください。EULAの読み方やライセンスの種類については、当社のガイドをご覧ください。
今後に向けて.
企業がどのようなペースで、どのように進化していくかを予測するのは簡単ではありません。「成長」とは、従業員数や拠点、チャネル、サービス、そして顧客基盤の変化を含む、さまざまな要素で変化します。
自社のフォント環境を、企業の成長に合わせて適応させたいとお考えですか? 現在のニーズを満たすだけでなく、将来に向けて柔軟性のあるフォントソリューションをご提案します。
Monotype Fontsのサブスクリプションプランについては、当社のWebサイトでご覧いただけます。