ブランドアイデンティティを反映したブリヂストンの欧文コーポレートフォント

Monotypeは、タイヤ・ゴム業界におけるグローバルリーディングカンパニー、株式会社ブリヂストンの欧文コーポレートフォントを制作しました。

株式会社ブリヂストンは、コア事業であるタイヤ事業、タイヤ事業の強みを活かしたソリューション事業、免震ゴムやゴルフ用品、自転車等の化工品・多角化事業を展開している企業です。

2020年、ブリヂストンは新たなブランドアイデンティティを導入するにあたり、「ブリヂストンらしさ」を表現するツールとして欧文コーポレートフォントの開発を決定。

ブリヂストンでは、「社会の進歩に貢献する」というブランドパーパスを実現するためのアプローチとして3つのC(Care:安心、Confidence:信頼、Creativity:創造力)が定義されています。この考え方をコーポレートフォントとして体現し、グローバルでのブランド表現統一を実現するために、ブリヂストンのデザイン部門、Monotypeの小林章と土井遼太がディスカッションしながら試作を重ねました。

ブリヂストン流の「デザインコード」や評価・検証プロセスを活用することでブランドアイデンティティの概念をデザインとして取り入れる一方、ブリヂストンのロゴタイプとのマッチングを考慮して文字のバランスやイタリック体の角度を調節するなど、細部の仕様にも徹底的にもこだわっています。

また、国内だけでなく、海外の担当者の意見も取り入れながら検討し、制作を進めることで、「みんなで作り上げた自分たちのためのフォント」という意識が生まれ、ブランドに対する意識向上、一体感、プライドの醸成といったインターナル・ブランディング面での効果も得られました。

完成したオリジナルの欧文コーポレートフォント Bridgestone Typeのファミリーは、Regular、Medium、Boldとそれぞれのイタリック体、コンデンス体を合わせた計12ウェイト。高い可読性、視覚的な安定感、多様なメディアでの明瞭性、コンパクトな字幅によるスペースの節約、シンプルなエレメントによる機能美を備えており、ブリヂストンらしいブランド表現の核として様々なグラフィックデザイン、ロゴや対外発表などあらゆるタッチポイントで積極的に活用されています。

Bridgestone Type は、2021年度グッドデザイン賞を受賞。創立から90年を迎える同社のブランドデザインにおいても大きな成果となりました。