Cartero for Correos shown in the typeface against the backdrop of white Spanish buildings

350年以上の歴史を持つスペイン国営郵便サービスCorreosのために、ブランディング・エージェンシーのSummaと共同で、新しいフォントをデザインしました。このフォントは、創業当初からCorreosを支えてきた象徴的な職業人たちに敬意を表して、Cartero(郵便配達員)と名付けられました。 

デザイナー

  • Emilios Theofanous.

About Correos.

Correosの新たな姿. 

Correosは、スペイン社会のあらゆる変遷を見届けてきた、350年以上の歴史を持つ国営郵便サービスです。近年では、新たな宅配・小包サービスを立ち上げることで、社会の変化と技術革新に対応してきました。しかしながら、一般には「伝統的だが革新性に乏しい」「親しみはあるが保守的」といった印象が根強く残っていました。 

そのためCorreosは、1756年の創業以来、絶えずサービスの改革に取り組み、今もなお革新を続ける企業として、自らの“現在地”を反映したアイデンティティを構築する必要がありました。

その本質を捉え、より現代的かつダイレクトに顧客に訴えかけるため、CorreosはブランドプロジェクトのパートナーとしてSummaを起用しました。私たちの役割は、ブランドを刷新し、Correosを現代の業界における新たなプレーヤーとして再定義することでした。従来のように車両や建物の外観、郵便ポストといった物理的な側面だけでブランドを表現するのではなく、物理メディアとデジタルメディアを横断して、統一的に展開していくことが求められました。 

Correosのための書体.

Correosのビジュアルアイデンティティ刷新において重要な要素となるのが、この新しい書体です。Monotypeが共同で開発したCartero(郵便配達員)は、創業当初からCorreosを形づくってきた、象徴的な職業人たちへの敬意を込めたネーミングでもあります。

新しい書体は、エレガントさと現代性を兼ね備え、新しいCorreosの本質的な価値をさらに強化します。そのシンプルさは、コーポレート用途から商業的なメッセージまで、デジタルから従来の媒体まで、あらゆるシーンで適切に機能します。そして何より、時代を超えて愛される耐久性と普遍性を備えています。

 

デザイナー

Emilios Theofanous.

Emilios Theofanous.

キプロス生まれ、Monotypeのクリティブ・ディレクターであるEmilios Theofanouは、高品質なギリシャ語書体や多言語タイポグラフィに強いこだわりを持っています。Monotype入社以来、数々のカスタムプロジェクトやライブラリプロジェクトに携わってきました。Monotypeに参加する前は、国際的なファウンダリと協力し、Google FontsとAdobeのためのSource Serif Greek Italicのような大規模プロジェクトに貢献しました。